せっかくの夏休みに風邪引いて寝込むなんて、オレだったら絶対嫌だ。


それに今葵の御両親は出張中で、オレが……まぁ………一応ボディーガードだし?お世話係みたいなもんだろう。

(↑ホォーーー?)


「しょうがねぇな……」


オレは1度リビングを出て、ドライヤーを取りに行く。


戻って来ると、プラグをコンセントにセット。


「葵、髪乾かしてやるからここ座れ」


ソファーをポンポンしながら言うと、眠たそうだった葵は目を思いっきり見開いた。


「か、乾かすって………三船君が私の髪の毛を!?」


「だからそう言ったろうが」