得体の知れないものを食べさせられ、私はパニックに!


でも謎の甘いものは、とろける様にあっという間に消えた。


「ヴァンパイアに血吸われた人間用の体力回復アメ玉だよ。もう立ち眩みしないだろう?葵」


「う、うん……」


ホントだ……確かにもう大丈夫だ………


目眩もしないし、頭のボンヤリ感も無くなってる。


私はこんな物まであるなんて、魔界って本当に凄いんだなと、変な所に感心していた。


「じゃあ葵、帰るぞ」


「あっ、ワァッ!?」


貧血が完全に治ったかと思いきや、三船君に腕を引っ張られて保健室の外へ。