「ううん、大丈夫。私がやる」


確かにもう晩ご飯の時間だし、三船君もお腹減ってるだろうし、きちんとしなきゃ!


そう意気込んで、キッチンに行こうとした時だった。


―――ガチャン


「キャッ!?」


急に物音がして、ビクッと小さく体が跳ね上がった。


慌てて音がした方を見ると、な、なんだ………キッチンに掛けてあったお玉が落ちただけじゃない。


アレ掛ける所グラグラ不安定になってたから、落ちても不思議じゃないのに……私ってここまでビビりだったっけ?


「ハァ……」


何だか憂鬱で、無意識にため息をついていた。