隣に腰かける三船君に聞くと、なんか“コイツバカだ”って感じの顔で見返された。


「当たり前だろう。オレと翔瑠はヴァンパイアだぞ?魔界にはオバケよりも怖いものがウジャウジャいるから、オレはあんなのじゃ全然ビビんないよ」


「……マジすか」


あ、あのホラー映画より怖いの!?魔界って!!


ウワヤダ!私絶対魔界とか行きたくない!


もしこれから行く機会があっても、絶対拒否しよう!!


「今日水曜日だからお前が料理当番だけど、大丈夫か?オレがやろうか?」


頭を抱えている私を気遣ってくれる三船君だけど、私は立ち上がった。