テレビ画面の向こうの衝撃シーンに、4人いる中で唯一私だけ無言、無言、無言。


「ウワァ、グロイねコレ。五十嵐君がこんなの観るなんて意外…ね、葵」


「え……あ、そうだねぇ~~……」


笑奈の問いかけにも、噛み噛みで答えるのが精一杯だった。


ワーーン!こんなんだったら、ホラーDVD観ようなんて賛同するんじゃなかったぁーーー!


ごめん女裕ーー!!


「よし終わった!達寛にちゃんと返さなきゃな」


長い恐怖時間がようやく終わり、DVDを片付ける加納君の背中に、怒りのオーラをぶつけまくってやった。

(↑自業自得)