プリプリと怒る私とは反対に、肩を震わせ笑いを堪えているのは加納君。


「ククク……ッ、月模がテレるなんて、ああ楽しい♪そうだ!楽しさついでに、皆でコレ観ねぇ?今日達寛に返そうと思って、忘れてたんだよね」


そう言ってカバンから取り出したのは、ホラー映画のDVD。


「イ、イヤ!絶対イヤ!」


オバケ屋敷や虫が大嫌いな女裕が、瞬時に笑奈に抱きついた。


「お前初めて来た人の家で映画のDVD観ようとすんなよ」


「いいじゃん。コレ2時間もしないで終わるし」


三船君は怖いのが平気なのか、平然と加納君と会話していた。