無邪気な笑顔でやる気満々らしい五十嵐君に、ジャージのズボンのポケットに両手を突っ込みながら笑い返す三船君。


「パス回すからな!!絶対Cチーム勝つぞ!!」


「分かった分かった。だから少し落ち着け翔瑠」


興奮気味の加納君にもきちんと笑えるんだから――――……もっと女の子にも笑いかけたら、もっとモテるだろうに。


同性にしか笑わないなんて………もったいないなぁーーー……ホント。


「――試合開始!」


CチームとDチームの試合が始まって、まずボールを奪ったのは加納君。


「ワァッ、加納君足速ーーいっ!!」