そのあとは、昨日回ってなかったドーナツ屋に行って、タピオカを飲んで、たこ焼きを食べた。


「ねえ、本当に淳平見に行かない?」


「え〜?別にいいけど」


流れでそのままうちのクラスのメイド喫茶に…


「お帰りなさいませ、お嬢様!」


「…ぶっ」


入った途端うちのクラスの男子が引きつった笑顔でこんなこと言うから、思わず吹き出してしまった。


「藤森笑うなよな〜」


「ごめんごめん。」


案内されて4人テーブルに座る。


「あ、淳平いたよ」


美希が指差す方を見ると…

あたしは思わず無言になってしまった。


だって、あまりにも淳平がかっこよすぎて…


普段あまりしないワックスで髪を散りばめてて、元からの茶色っぽい髪で大人っぽさを引き立てている。

ワイシャツのボタンを3つもあけて、胸元がチラチラ見える。


「やっぱなんか様になってるよね〜」


「これで背高かったらあたし惚れてたわ」


そうだ。忘れちゃいけない淳平の欠点。
…でも、そんなの気にならないくらいかっこいいよ。


「今日は声かけられてないね」


「ね〜」


すると淳平が4つのジュースを持って近づいてくる。