「ところで幸」
「ん?」
「昨日何で途中重田といたのよ〜あたし達と離れて」
美希もニヤニヤしながら重田の話をしてくる。
「いや、ばったり会って、重田が無理やりね」
ゴニョゴニョと言い訳をする。
重田と回ったのは結構楽しかった。
でもそれをみんなにいじられるのは、何かやだな。
あたし達の間にそういう関係とかありえないし。
「まあそういうことにしてあげる!そういえば、昨日あたしらのクラス行ったらさ、淳平超モテモテだったんだよね〜!」
え?
超モテモテ??
「何それ!」
食いついてしまうあたし。
いや、だって気になるし。
「子どもからおばあちゃんまで、色んな人にもててた」
「確かに〜」
なんだ。そういう感じか。まあ淳平は色んな人に好かれそうだもんね。
茜と小夜ちゃんもクスクスと笑う。
「あ、でも女子高生に声かけられてたな…。ケータイ見せ合いっこしてたし、連絡先交換とかしてたのかな?」
小夜ちゃんが控えめに言う。
連絡先交換…?
「小夜ちゃん、妬いてんのー?」
「違うよ〜」
美希にからかわれて顔を真っ赤にする小夜ちゃん。
小夜ちゃんやっぱり淳平のこと……

