紙ヒコーキに想いを乗せて




え、だ、誰!?!?

びっくりして振り向くと、重田がいた。


「よ!」


「重田か。びっくりした〜」


「ナンパとか思った?大丈夫、お前に声かけるやつなんていねーから」


なによー…
膨れっ面で重田を睨む。


「つか一人なの?」


「さっきまで美希達と一緒にいたんだけど、ミスコン行くからって走ってっちゃって」


「ふ〜ん…」


重田は何か考える素振りをして、


「お前は見たいの?」


「え?」


「ミスコン。」


あまりにも真剣な顔で聞いてくるから、少し後ずさりしてしまう。


「いや、あたしは別に興味あんまない」


ぶっちゃけ二階堂先輩より、淳平のがかっこいいって思っちゃうから。


「ふ〜ん」


またふ〜んって言った!
何こいつ?


「じゃ、俺と回ろーぜ」


「え、ちょっと…」


ぐいぐい腕を引っ張られる。

その後は1日目の文化祭終了時間まで重田と過ごした。

お化け屋敷入って2人してビビりまくって


「きゃー!!!」


「おわっ!びっくりしたあ」


射的やって意外にも重田うまかったり


「また取れた」


「うまい!次あれとって〜」


アイスクリーム屋で実は甘党って知ったり


「イチゴ似合わない顔してんねー!」


「うるせっ」


結構楽しい時間過ごしたかな。