紙ヒコーキに想いを乗せて




教室に戻ると、ヒナコが駆け寄ってくる。


「どーだった?」


「見事にシフトが正反対だったよ。誰かと回るから、ヒナコは彼氏と楽しんできて?」


「えー…3人で回る?そーしよ??」


ヒナコはあたしが一人にならないように考えてくれてる。


「ヘーキヘーキ!あ、美希とかと回ろっかな!」


あはは、と笑って友達の美希の方へ行く。


「美希、今日一緒に回ってもいい?」


「あ、幸〜。もちろん!茜と小夜ちゃんもいるけど、いい?」


小夜ちゃん…


「う、うん、ありがと!」


小夜ちゃんって、美希達と同じグループだったんだ…


「そこらへん座れ〜」


突然担任が入ってきて、みんなその場に座る。


「今日は文化祭だが、ハメを外しすぎないように。それだけは注意しろよ」


「「はーーい」」


担任は連絡事項だけ言って、教室を去って行った。

…よし、文化祭が始まる!

がんばろっ!!!