文化祭当日!!!
ほんの少し気合いを入れて、ヒナコと緩く髪を巻いてみたりした。
ヒナコは化粧もしてたけど、さすがにあたしはそんなことできないから、遠慮した。
「よし、準備おっけー♩」
最後にあたしに髪飾りをとめてくれた。
「ありがとうヒナコ。」
みんなも準備していて、クラスTシャツに着替えている。
あ、言い忘れたけど、うちのクラスはメイド喫茶です!!!
「どーいたしましてっ。お互い、楽しもうね?」
ニヤニヤとお互いを強調してくるヒナコ。
…あれ?あたし、なんか忘れてる気がする。
「淳平ーー俺ら午後店だよな?」
突然何処かからそんな声が聞こえてくる。
「…ああっ!!!」
「え、何?」
叫び出したあたしに、みんなからの視線が注がれる。
あたしはヒナコを引っ張って慌てて廊下の隅に連れ出した。
「何よ?どうしたの?」
「あたし…淳平と一緒に文化祭回る約束したけど、店番とか合わせてないし、待ち合わせ場所も決めてない…!」
「はいー!?…まだ、始まるまで時間あるわね。」
ヒナコは何か企むような顔をしてから、あたしに
「とりあえず屋上いってて!」
「?う、うん…」
なんでかはわからなかったけど、とりあえず屋上に向かう。

