「俺、いろいろ協力してあげるからね」
「え?」
突然何を言い出すかと思えば、
「淳平とのこと」
と付け加えたから、一気に赤面してしまった。
「いや、この間俺2人が手つなぎながら帰ってるとこみちゃったし。」
あの日を見られてたのかー!!!
「まあま。バラすつもりはないし。むしろ応援してるから、がんばれよ」
「あ、ありがと」
優しい…のかも?
「じゃ、また明日。文化祭がんばろーな」
「うん!」
あたしの最寄り駅について、橘くんはそのまま電車に乗って、手を振り合う。
同じようなことを逆の立場で淳平としたけど、やっぱり胸がときめくのは淳平だけなんだな〜、と実感した。

