よかった。…あ、でも
「じ、淳平、つき、付き合ってること、みんなに…」
しどろもどろになりながらなるべく淳平の顔を見ないように話す。
ぶはっという吹き出す笑い声が聞こえて、
「きょどりすぎ。まあ、みんなにはわざわざ言う必要はないんじゃね?聞かれれば答えれば。」
淳平らしい答えに、ホッとする。
これで、“秘密にしよーぜ。ばれたらめんどくせー”とか言われたら、なんか悲しくなってたに違いない。
「あ、じゃあ俺ここだから」
「うん。また明日」
淳平とは同じ中学でも、最寄りが違う。
淳平の次があたし。
するっと離れていく手で、なんだかスースーと感じてしまう自分の手。
閉まるドアから見える、淳平の顔。
ニッと笑って、手を振ってくれた。
あまりみたことのない笑顔に、キュンとする。
あたしも小さく手を振って、電車が動き出す。
…あたし、こんなことでキュンキュンして、この先やってけるのかな〜

