「目を背けるのはダメ!」
「……うん。ありがとぉおーー」
またまた抱き合う。
結局次の時間をサボることに。
「今日放課後の約束、やっぱキャンセルね?」
手鏡でメイクを直しながらヒナコが言う。
「うん」
「話してくる。幸も話すんだよ?」
「……えー」
「文句は言わない!」
ヒナコのお姉さんっぽいところが出てきて笑う。
それからはチャイムが鳴るまで他愛もない話をした。
「さ、行こっか」
「うん」
すっきりした顔で教室に入る。
すると重田が話しかけてきた。
「アイツもいなかったぞ?」
目でチラチラと淳平の席を見る。
……なんでだろう?

