「あ、もうチャイム鳴るから戻るね?」


「うん」



本当に……今日、告白するんだよね?

なんか緊張してきた。
どどどどうしよう



「おい、藤森?」


「ん、んっ?」



気づくと重田がこっちを見ていた。



「何回も呼んでんのに何考えてたんだよー」



ニヤニヤしながら話しかけられるけど、今日はそれどころじゃない。

あたしは無視して机に突っ伏した。



「あ、おい!!」




ーーー…

ーーーーー……



「ふーじーもーーりーー?」


「んぁ?」



ぼやけた目を擦りながら顔を上げると、大っきらいな英語の先生。


待って。一時間目は理科のはずじゃ……



「一時間目からずっとその格好だったらしいな」


「ふぇ?」



まだ脳は寝てるから、頭を動かさせるようなこと言わないで欲しい。


えーーと、つまり、一時間目からあたしは寝てたってこと?

英語は、……四時間目!?


あたし、四時間も寝てたの?