「ほーらな。やっぱうるせえ」
…誰のせいで怒られたと思ってんのよ!
あんたよ淳平!!
あたしは無視して机を離す。
すると重田があたしの肩をポンと叩く。
「ん?」
「ん」
小さく折り畳まれた紙。
重田から?
いや…これは、ヒナコ?
こそこそと紙を開く。
“重田と仲良くしてどうすんの!
大関は!?”
…忘れてたことを。
でも、小夜ちゃんいるしさー…
ふと後ろを向くと、すぐそこに淳平の顔。
近!え、近い!
「んだよー」
淳平は不思議そうに言ってくる。
「何でもないよ」
「あ、そ」
どうしよう…。プリント配るときとかどーしよ!!
距離が!顔が!
緊張……するよぉーーー…。

