あれから暫くして、あたしと淳平はいつものように話せるようになった。


相変わらず小夜ちゃんと淳平は仲良いけど、そんなあたしにとって最大のチャンスが巡ってきた!



「今日は、席替えをする。最近今の席に慣れてうるさい奴が出てきたからな。」



……きっと、小夜ちゃんと淳平のことだ。

あそこの2人は授業中も話してたり、笑いあってたりするから。



「わかってるのか、藤森?」


「えっ!?」



あたし!?なんでよ!

必要以上に重田と話してない気がするんだけど……。



「お前はいつも上の空だからな。何考えてるんだ、全く」


「……すみません」



クラスメートがクスクス笑う。

もちろん淳平も。



「オーッせ、せ、せ、き」


「……何よ」


「何でも?」



余裕の笑みを浮かべて変なことを言う重田。


大関と言いたいらしい。
……わかりやすいよ!!


バレたらどうするの!