先生に怒られて、放課後に配られたプリントをやって、提出してから帰ることになった。



「おつかれー」



授業が終わった後、苦笑いしながらヒナコがあたしの席にやってくる。



「本当最悪ー!重田の奴!」


「まあまあ。幸がやらなかったからだよ?」



ヒナコまで、あたしの味方になってくれない……。



「それより……」



急に真面目な顔になって、あたしを見てくる。


ゴクッと唾を飲んでから、あたしも真剣に聞く大勢をとる。



「リアルにヤバくない?」


「何が?」



前の方の席を指差す。

それは、淳平の席。