次の日、重い足取りで学校に向かう。



「はぁー…」



教室入りたくない。

まあ、淳平はいつも来るの遅いから多分まだいないけど…



教室の前でうろうろしていると、クラスメートの女の子に声をかけられた。



「幸ー?入んないの?」


「は、入る入る!」



あはは、と笑いながら入ると、やっぱりまだ淳平はいなかった。


ホッとして席につくと、恐ろしいくらいの視線を感じた。



「…ひ、ヒナコ…」



あたしと目が合うと、ギラギラした目でこっちを見てる。

こ、こわ!



「幸、おはよう?」


「おはよう…」



ヒナコの微笑みが怖い。