「あ、ヒナコケータイ光ってる」


「えっ!?」



すくさまパカッとケータイを開くヒナコ。

……メールかな?



「うわ、すっごい幸せそうな顔~」



あたしがニヤニヤしながらヒナコに言うと、ヒナコは嬉しそうに口元を緩ませながら、



「幸せだもん」



と言って歩き始めた。


スキップしてるし!



「なんて来たの~?」


「教えなーい」


「ケチー」



そんなやりとりをしながら、あたし達は駅から歩いて15分の学校に向かった。