「まあ、ケンカ…っていうものはしたけど」


『バカ!もー、コクるどころじゃなくなったじゃん!』



ヒナコが怒ってるよ。

怒ると怖いんだよな~……。



『絶対仲直りしなさいよ』


「…はい」



一方的に切られた電話。


何さ何さ!
あたしだっていろいろ考えてるのにー!!



ベッドにダイブして、足をバタつかせる。


…なんか思い出してきて、涙出そう。



そんな時……



コンコン



「はーい」



慌てて目尻をこすり、ドアを開けることを承諾する。