「あ、栗田はこっちな」
と言って、小夜ちゃんを歩道側にして、あたしを道路側にし、その間で歩く淳平。
さすがに、あたしの心はもうボロボロで。
爆発しました。
「ちょっと、何なのよ?」
「は?」
「は?じゃない!差別してんの?」
「してねえよ」
めんどくさそうに頭をかく姿を見て、顔が熱くなる。
「もーいい、そんなに来てほしくないなら、行かないから!小夜ちゃんごめん、帰るね」
あたしは駅に向かって走り出した。
淳平が追ってくる訳ない。
小夜ちゃんを置いてくる訳ない。
何より、この涙を見られたくない。
何よ、何よ、バカ!
みんなみんな、あの小さな子の方が好きなんだ。
淳平だってそうに決まってる。

