「小夜ちゃん」
下駄箱にもたれ掛かるようにして立っていたのは、紛れもなく小夜ちゃんで。
小夜ちゃんは満面の笑みであたしに駆け寄ってくる。
「もう帰るの?この後なんか用ある?」
「用はないけど…」
「よかった!あの、もしよかったら一緒にカラオケ行かない?」
「へ?」
カラオケ?なんで?へ?
全く意味がわからない。
「あ、あのね、今日大関くん達と行く約束してるんだけど、女子一人で…。もう大関くん以外はカラオケ店にいるらしいの。本当は大関くんと二人で行くところだったんだけど…」
長い長い小夜ちゃんの話を聞いてるとき、二人という単語を聞いてすぐさま反応する。
「行く!行きます!」
「ありがとう…。じゃあ、大関くん待ってようか。あ、大関くんにメールするね?」
あたしの目の前でなれた手つきで受信履歴を探り、淳平にメールを送っている。
…アドレス交換してたんだ。
まあ、当たり前だよね!うん!

