授業が終わって、すぐさまヒナコの元へ。



「もー最悪だよ!重田のバカー」


「まあまあ。落ち着きなさんな」



なんか先生にも付き合ってるって勘違いされたし!



「お前、重田とつき合ってたのかよ」



…一番誤解されたくない奴の声が聞こえる。

振り向くと、そこには淳平の姿。



「そんなわけないでしょ。しゃべってたら怒られたの」


「顔赤くして?」


「あれはっ…」


「あれは?」



お、お前のせいだよ!

すっごくそう言いたかったけど、あたしは口を噤む。



「淳平には関係ないし」


「あ、そ。なー、今日カラオケいかね?」



プイッとあたしから目を逸らして友達の方に行ってしまった淳平。