後半のシフトも何とかがんばってやって、文化祭が終わってしまった。
この後はグラウンドで後夜祭。
みんな外に向かうから、廊下がぎっしり人でいっぱい。
「ちょっと待とっか?」
ヒナコの問いかけに頷く。
「うちらのクラス結構繁盛してたし、学年順位なら1位目指せると思う」
「だね〜」
ヒナコと今日の文化祭の話をしていると、
『まもなく、後夜祭が始まります。校内にいる生徒は、グラウンドに向かってください』
放送の声がかかる。
「行こっか」
ヒナコと歩いていると、
「あ、ケータイ忘れた!」
後夜祭でやるパフォーマンス、動画撮ったりしたいんだよね。
「先行ってて!すぐ追いつくから!」
「はいはーい。」
呑気に返事するヒナコとはうってかわって廊下を全力疾走するあたし。
って言っても、人がまだチラチラいるから度々スピードを落とす。

