教室に戻り、自分の席に着く。

あたしは窓際の一番後ろ。
すっごいベストな席で、みんなに羨ましがられるけど、あたしは違う意味でベスト。


だって、一番後ろなら、アイツの姿を授業中に見ることが出きるから。って、あたし変態じゃん!

アイツは廊下側の前から二番目。
前の方にいるのに、いつも寝ててバレて怒られる。



隣の席の、小夜(さよ)ちゃんが羨ましい。

淳平の寝顔見れるし、話せるし、何より…近い距離にいるし。



「まーた見てる」


「し、重田!」



あたしの隣の席の重田孝介(しげたこうすけ)。

重田はあたしの好きな人を知っている。