この反応はもしや!?



「華!! もしかして最後まで!?」



華の身体をゆさゆさ揺さぶると、華はソローっと手を下ろし、真っ赤な顔で頷いた。



「お赤はぁぁぁんっ!!」

「それは違うでしょ!!」



華にバシッと叩かれ、私もベッドに倒れこんだ。


そして二人で大笑い。


こんなに騒いだの久しぶり。


竜樹の事少しからかってやろうかな……。



「竜樹君のこといじめちゃダメだよ」



げっ……どうやら華には私の考えなんかお見通しだったみだいだ。



「あー……うん、そっとしとくよ」

「葵は明日どうなるかだね。 危ないと思ったら直ぐに逃げるんだよ?」

「カルロに限ってそんな事はないと思うんだけど……」

「そんなの分かんないでしょ。 男はいつだって狼なんだから!」



今の華がそれを言うと妙に説得力がある。


華と視線がぶつかり、華が大げさなくらい手をブンブン左右させた。



「竜樹君は狼なんかじゃないからね!? すっごく優しかったよ!!」

「へぇー、あの竜樹が優しいんだぁー」

「もうやだぁー」



何度も顔を赤くする華とは恋バナで盛り上がり、私たちは話しつかれたのか、気付けば眠りについていた。