パーティーに出席した翌週の月曜日、ドキドキしながら隆輝が来るのを待っている。


「今日学校終わってから空いてる?」って聞くだけじゃん。


私ってば何緊張してんだか。


そう思いながらも中々緊張が収まらない。


心臓が煩いー!!


隆輝早く来てぇぇぇ!!



「葵さん、おはようございます」

「あっ、芽衣おはよー」



隆輝に話し掛ける事で頭の中いっぱいで、芽衣に声を掛けられて少しビックリした。


今から告白でもすんの?ってくらい緊張と手汗が半端ない。


あっ……き、き、来た……っ。



「はよ……」

「おはよ……」



怠そうに椅子に座る隆輝。


早く話し掛けないと先生が来ちゃう。


分かってるんだけど、声が出ない。



「何だよ」

「えっ、あっ……」



私の視線に気が付いた隆輝が話し掛けて来た。


チャンス!!



「ねぇ、今日学校終わってから空いてる?」

「悪い、今日は予定入ってる」

「あっ……そう、なんだ……」



めちゃくちゃ緊張しながら頑張って聞いたのに、見事に撃沈。


そうだよね……隆輝だって忙しいよね。


でもこれでへこたれちゃダメだ!



「あし……」

「全員席につけ」



「明日は?」と聞こうとしたところで相模先生の登場。


タイミング悪……。


結局その日は隆輝と約束をつくることは出来なかった。