もうすっかり、夕方になっていた。

私は必死に涙を止めて歩いて帰った。

そのとき、

「よっ!」

と、後ろから声をかけられた。

この声は…!

振り向くと

昨日の男の人がいた。

「どうしたの!?目がはれてるよ!?」

「いえっ…」

私の目には涙がたまっている。

落ちる、落ちる…

ポロッ…

また、目から涙がこぼれた。

「だ、大丈夫!?」

彼は私を近のベンチにすわれせ、話を聞いてくれた。

「そっか。そんなことがあったんだ。そいつ、ゆかりんヲタって有名だよ」

「そう、なんですか…」

「それで、もう大丈夫?」

「あ、はいっ!すっきりしました!ありがとうございます。」

「うん、じゃあ、塾だし。またなっ。」

彼は走って帰って行った。