次の日、お見合いすることになった。


紫の牡丹の花が描かれた着物を着た。


「お似合いです。椿お嬢様。」

「ありがとう、おばさん。」


そして、老舗の和食屋へ向かった。


行く前に、春兄にあることを言われた。

「中井家は華宮家よりとても下なんだ。だから、何かあったら俺に言えよ。お前は、いつも抱え込むんだから。」



ありがとう、春兄…。

けど、大丈夫だからね。