「初めまして。椿ちゃん。
婚約を承諾してくれて、ありがとう。これが息子の要だ。ほら、挨拶をしろ。」


「初めまして。中井要です。よろしく。」


ぶっきらぼうな相手、中井要さん。この人が婚約者なのか…。

「初めまして。華宮椿と申します。これから、よろしくおねがいします。」


「いや、礼儀正しいお嬢さんですね。うちのバカ息子も見習ってもらいたいよ。それに、綺麗な美人さんで、華宮さん、鼻が高いでしょうね。」


「いやぁ、美人なんてもったいない。」


「何言ってるんですか。本当、息子にもったいない。」


「ありがとうございます。 要さんも素敵ですよ。それこそ私にもったいないです。」