「大門先生は、何もかも
を一人で背負われた
んだ。新太郎も
新太郎を脅した生徒も
先生の大事な教え子
だったんだ…」


「何で、そんな事
今更…くそっ」


大門が、静かに口を
開く。。


「俺のとっさの浅知恵
で、お前達を逆に
苦しめてしまって
すまなかったな」


大門は皆に、深々と
頭を下げた。。


「先生っ、頭を
上げてくださいっ」

川上が大門に
すがりつく。。


鏡以外の5人は
事の次第を理解した
ようで、うなだれ
ながら座りこんでいる。


真実を認めたくない
が故に、意味もなく
暴れる鏡に対し
『蝶』は一枚のノートの
切れ端を差し出した。。