「もしかして、大門先生
でしょうか?」


「いえ、私はもう教師
ではありませんよ。
ところで貴女は?」


「私、艶川中学バレー部
の顧問に、最近なりました蝶と申します」


「え?貴女が顧問に?」


かなり驚いた様子の
大門は、私の来訪に
何かを察したのか
家の中に通された。。


「そうですか、貴女が。
それで、みんなバレーは
頑張ってますか?」


「え?今の状況を
ご存知ないんですか?」


「えぇ、今の私には
バレー部に関わる権利も
状況を知る権利も
無いですから…」


『蝶』は祈るような
気持ちで、今の皆の
状態を話し始めた。。