数日後、『蝶』は
立脇と共に
見慣れぬ田舎道に
車を走らせていた。。


「えっと、たぶん
この辺ですよ。
あっ、ありましたっ
大門って表札です。
僕は、車に残って
ますから、何か用が
ある時は呼んで下さい」


「わかった。ありがとう」

しっかりとした
足どりで、大門の家の
インターホンを鳴らす。。


「あ、留守みたい。
車で待つかぁ」


するとそこへ、
体格のいい髭を
たくわえた男性が
やってきて
「何かご用ですか?」
と低い声で言った。。