「どうにかして
あげたいんだ。バレー部
のみんなも、大門先生も
新太郎のお母さんも」


「このままじゃ、
新太郎も浮かばれない
よね。そうでしょ
お母さん」


「こんな時、お母さん
ならどうするんだろうね」


「あたし、頑張るから
ちゃんと見ててね」


『蝶』はいつものように
母の墓標に優しく
ハグをして、その場を
後にした。。


母に報告をして
吹っ切れたのか
『蝶』の瞳は真っすぐの
方向を見据えていた。。