「佐々木さん、何か
ご存知なんですね…」


泣きながら謝り続ける
新太郎の母は、悲痛な
面持ちで少しずつ
語り始めた。。


「あの…本当は…あの…」


「私、とことん
お付き合いしますから
ゆっくり話されて
いいですよ」


微笑みながらそう言った
『蝶』の不思議な魔法に
かかるかように、新太郎の母は口を開いた。。


「これは、顧問を
されていて辞めて
いかれた大門先生から
どんな事があっても
口外しないよう
堅く口止めをされて
いたのですが…」