「仲間がいたって事は、
今はもういないって
事ね」


「はい…」

「顧問の先生から、ひどい仕打ちを受けたと、遺書
を…残して…」

「そうだったんだ…」

『蝶』はかつての仲間の
事を思い出し、ひどく
胸を痛めた。。


「彰吾は、よく笑う奴
だったんです…でも、
新太郎の辛い気持ちに
気付いてやれなかった
自分を責めて…あの日
から、笑わなくなり
命よりも大切な
バレーを封印したんです」


「俺達も、気持ちは
同じだし、能天気に
バレーをやる気にはとても
なれなくて…」