「は？・・・」

先生は手を引くとあたしを自転車の荷台に乗っけた。

は・・・どゆこと？


「しゅっぱーーつ」

その声と共に自転車は走り出す。

「ひあーーー!何してんですかぁ!」

「自転車をこいでます。」
「しってます!」


ホント、むちゃくちゃだよ


ん？

てかこれさ・・・

「まずくないですか・・・コレ」

普通に誤解される状況だよね。


「先生!きいてますか!」
「・・・だいじょうぶでしょ」

だいじょばないよ!


「せんせぇ、おりますよ。あたし」

こんなところ見られたら先生は先生でいられなくなっちゃう

やだよ

「・・・しゅ」
「は？」

「ダッシュすんよ!」
「どひゃーーーーー!!」

自転車はきゅーに加速し始める