『次は~桜坂公園前〜』






アナウンスで我に返った。


電車降りなきゃ…。



でも、そのまえに田中くん起こさなきゃ!




「ねぇ。ついたよ?」



「んなぁあ〜。ねみぃ…」



気だるそうに伸びをして目を開けた。



「あ、わりぃ。お前の肩に頭のせてた。重かっただろ」



「別に大丈夫だよ。気にしないで?」



私たちは電車を降りて、改札口へ向かった。



「おーい!二人ともー!もう、みんなそろってんぞー!」



沖田くんが手を振りながら言った。



みんな、もう集まってる。



みんな早いなー。