「…ぉはよ…」



眠そうな返事が返ってきた。



隣の席が空いていたので、少しだけ間を空けて座った。



あんまり、くっつくとひかれそうだし。



「朝早いから眠いねぇ」



「んな。めっちゃ眠い」



「少し寝てたら?駅ついたら起こすよ?」


「んじゃ、お願い。」


すると、田中くんは隣で眠り始めた。



ちらっと横目で見てみると、やっぱり寝顔もかっこよかった。



「…なんかっ、かわいい」


しばらくすると、私の肩に寄りかかってきた。
 

『うわっ…。今、私の肩に田中くんが…』


なんかドキドキして、でも起こすと悪いから、動けない。



しばらく緊張した状態だった。


でも、なんか…



ふわふわして幸せな時間だった。


このまま時が止まればいいのに…。