「俺からは、これ」



かばんから可愛い紙袋を出し、私に渡した。




「開けて…?」



遥真から促され、中身を取り出した。




「…うわぁ……!!」




そこには、ハート型のかわいいネックレスが入っていた。




「ちゃんと自分で働いたお金で買ったんだ」


えっへんと胸をそらす遥真。




「ぅっ…ありがとう…」



ネックレスを私につけてくれた。



「うん、似合う…。

もう泣くな…」



遥真が涙を拭いてくれた。




「これ、大事にするね!!」



最後くらい、とびっきりの笑顔を見せなきゃね!!




ぎゅって遥真が私を抱き締めた。




「紫音……」


耳元で私に囁く。



「なぁに?」



「…1回しか言わないからよく聞いとけ」



「うん、分かった!」