「それが、紫音の夢なら俺は応援する」


私をきつく抱きしめた。


「だけどね、最低2年は留学しないといけないの………」


声が震えた。

やっぱり、離れたくない。

だけど、応援してくれている。


「2年かぁ………。すっげぇ寂しくなるけど、それは紫音も同じだ。俺は、紫音と離れてても、好きっていう気持ちは変わらない。」



「行ってこい」


屈んで私と目線を合わせて言った。


その瞬間、涙が流れた。


私が帰ってくるのを待っててくれる。



やっぱり、離れるのは寂しいけど安心した。


誰よりも信じてて、誰よりも好きな人に言ってもらえた言葉。




ありがとう。

大好き。