「なんて脅されたの?」


「うにゃーその、うん」


……有志にもわたしには話せないことができたのか。


ちょっとショックを受けながらも、言いたくないようなのでそれ以上は詮索せず、有志の隣に寝転んで話の続きをせっついた。

「ねぇ、それで、新田には聞いたの?田城見て変な顔したわけ。」


「聞いてみたよ。田城成海とは知り合いなの?って。

相川さんみたいに、すばり関係は?とか聞けないし。

そしたら、小学校が同じなんだってそれだけ返ってきた。


で、逆に質問された。」


有志がわたしに苦い笑みを向ける。


「青ちゃんに聞いてこいって言われたの?って。」


「はっ?なんでわたし⁈」


予想外の言葉にわたしは目を見開いた。


有志は困った顔をしてわたしを見る。


「わかんない。……『有くんがそんな鋭い訳ないだろしぃ』とか言ってた。」


新田のチャラい笑顔が脳裏に浮かぶ。


わたしはふっと思ったことを口にだした。


「それってさ、つまり新田には田城見て変な反応しちゃった自覚はあるってことなんだ。」


「……そっか」