「ねぇ、プリンセス・ブルーたら、大丈夫?死相が出てるんだけど。」
「……プリンセス・ブルー呼ぶな」
わたしの顔に死相が出てるのは、午前の間ずっと、いかにして真昼に弁当を渡すか考えていたせいだ。
普通の姉弟であったら、はい、と渡して終わりだろうが、わたしたちは姉弟であることを知られていない。
知られていない以上、弁当を渡した時点で、他の子たちはわたしを図々しい真昼ファンだと認識するだろう。
付き合っていると勘違いされるかもしれない。
そうなったら、本当の真昼ファンが、明日からわたしの命を狙う工作員へと変貌をとげること間違いない。
「ほぉらぁ、そんな顔してたら愛しのお兄さまが心配しますよ」
自身は全然心配してなさそうな蓮が興味深げにわたしの顔を覗き込んだ。
「……有志んとこ行こ」
「……うわぁ、青さんわたしのこと軽く無視ったね」
めんどくさい蓮は視界から除去して、わたしは昼ごはんを食べに有志の教室へ向かった。
……でっかい袋に弁当二つ入れて。
「……プリンセス・ブルー呼ぶな」
わたしの顔に死相が出てるのは、午前の間ずっと、いかにして真昼に弁当を渡すか考えていたせいだ。
普通の姉弟であったら、はい、と渡して終わりだろうが、わたしたちは姉弟であることを知られていない。
知られていない以上、弁当を渡した時点で、他の子たちはわたしを図々しい真昼ファンだと認識するだろう。
付き合っていると勘違いされるかもしれない。
そうなったら、本当の真昼ファンが、明日からわたしの命を狙う工作員へと変貌をとげること間違いない。
「ほぉらぁ、そんな顔してたら愛しのお兄さまが心配しますよ」
自身は全然心配してなさそうな蓮が興味深げにわたしの顔を覗き込んだ。
「……有志んとこ行こ」
「……うわぁ、青さんわたしのこと軽く無視ったね」
めんどくさい蓮は視界から除去して、わたしは昼ごはんを食べに有志の教室へ向かった。
……でっかい袋に弁当二つ入れて。

