「えーっと、とりあえず、今日から真昼くんを起こすのは僕ね。それは決まったこと。」
「なんで?」
なぜか不服そうに唯流が口を尖らせる。
「それは……」
有志は困ったように顔をしかめた。
たしかに、君の双子のお兄さんが君と僕の双子の妹を間違えて抱きついてくるから、とは言いづらい。
「青の負担軽減のためだよ。」
やっと相応の答えを見つけ出したらしい有志は顔を輝かせていった。
「じゃあ、青の負担軽減のために、唯流を起こすのも有志になるの?」
唯流は言葉じりをおさえ、可愛らしい顔を有志に近づけた。
「いや……唯流を起こすのは今まで通り……青?」
たじろぎながら言葉をつむぐ有志を見つめる、唯流の顔がどんどん険しくなる。
最後にわたしの名前を呼んだ時、有志は助けをもとめるようにこちらを見た。
有志には申し訳ないが、わたしは首をすくめて言った。
「いいじゃない。今度から有志が唯流も真昼も起こすことにすれば。」
「やだ」
有志がぴしゃりと跳ねのけた。
一瞬、唯流の顔がゆがむ。
「なんで?」
なぜか不服そうに唯流が口を尖らせる。
「それは……」
有志は困ったように顔をしかめた。
たしかに、君の双子のお兄さんが君と僕の双子の妹を間違えて抱きついてくるから、とは言いづらい。
「青の負担軽減のためだよ。」
やっと相応の答えを見つけ出したらしい有志は顔を輝かせていった。
「じゃあ、青の負担軽減のために、唯流を起こすのも有志になるの?」
唯流は言葉じりをおさえ、可愛らしい顔を有志に近づけた。
「いや……唯流を起こすのは今まで通り……青?」
たじろぎながら言葉をつむぐ有志を見つめる、唯流の顔がどんどん険しくなる。
最後にわたしの名前を呼んだ時、有志は助けをもとめるようにこちらを見た。
有志には申し訳ないが、わたしは首をすくめて言った。
「いいじゃない。今度から有志が唯流も真昼も起こすことにすれば。」
「やだ」
有志がぴしゃりと跳ねのけた。
一瞬、唯流の顔がゆがむ。

