新田龍三郎っていうご大層な名前のこいつは、バスケ部員の中でも特に有志と仲のいい男子だ。
その名の通り、新田家の三男らしい。
女子視点から言わせてもらえば、とにかく、チャラい。
髪を茶髪に染めてるし、耳にはピアスの穴があいてる。
誰と付き合ってただのなんだのの噂がたえない。
わたしの苦手なタイプ。
でも有志はなついてるから、なんとも複雑な心境だ。
「青ちゃんだいじょぶ?さっき泣いてたじゃん」
新田は心配そうに有志よりかなり高い位置からわたしの顔を覗き込んだ。
絶対面白がってる。
「平気だよぉ」
わたしの笑顔、引きつってないかかなり心配だ。
「ははっ、そりゃ大丈夫だよな~頼りになるお兄ちゃんがいるもんな~」
「りゅ、龍っ」
新田の言葉に有志は顔を真っ赤に染めて抗議した。
「からかわないでってば‼」
「あー、はいはい」
新田は笑みを浮かべて有志の頭をなでた。
「ホントかわいーなー、有くんは」
「……かわいいとか言わないでよ、悲しくなるから。」
チビなことを相当気にしてるからな、有志は。
「大丈夫だよ、有志。お父さんも背高いし、有志の背伸びてってるよ。小六の時はわたしの方が大きかったのに、今はおんなじっ」
わたしは精一杯兄を励ました。
なぜか有志の顔が泣きそうにゆがむ。
「ぷっ、やっぱ青ちゃんは面白いなぁ」
新田は突然吹き出すと、なにやら失礼なことをのたまった。
わたしはむっとして、先刻の有志同様ほっぺを膨らませた。
その名の通り、新田家の三男らしい。
女子視点から言わせてもらえば、とにかく、チャラい。
髪を茶髪に染めてるし、耳にはピアスの穴があいてる。
誰と付き合ってただのなんだのの噂がたえない。
わたしの苦手なタイプ。
でも有志はなついてるから、なんとも複雑な心境だ。
「青ちゃんだいじょぶ?さっき泣いてたじゃん」
新田は心配そうに有志よりかなり高い位置からわたしの顔を覗き込んだ。
絶対面白がってる。
「平気だよぉ」
わたしの笑顔、引きつってないかかなり心配だ。
「ははっ、そりゃ大丈夫だよな~頼りになるお兄ちゃんがいるもんな~」
「りゅ、龍っ」
新田の言葉に有志は顔を真っ赤に染めて抗議した。
「からかわないでってば‼」
「あー、はいはい」
新田は笑みを浮かべて有志の頭をなでた。
「ホントかわいーなー、有くんは」
「……かわいいとか言わないでよ、悲しくなるから。」
チビなことを相当気にしてるからな、有志は。
「大丈夫だよ、有志。お父さんも背高いし、有志の背伸びてってるよ。小六の時はわたしの方が大きかったのに、今はおんなじっ」
わたしは精一杯兄を励ました。
なぜか有志の顔が泣きそうにゆがむ。
「ぷっ、やっぱ青ちゃんは面白いなぁ」
新田は突然吹き出すと、なにやら失礼なことをのたまった。
わたしはむっとして、先刻の有志同様ほっぺを膨らませた。

