悪魔的に双子。

「今日はママに会いにきたの。当分会えないんでしょ?………もしママにわたしに会う気がないなら、一生、かもしれないけど」


自分でも分からないうちに口調に意地の悪いものがにじむ。


歩幅が自然と大きくなった。


「………また、会えるの?」


「そりゃわたしたち両方に会う気があるならあえるでしょ」


まぁ、ママは今日が最後、とか思ってたのかもしれないけれど。


「わたし、自転車で来てるの。遅くならないようにあと一時間もしたら帰らなきゃいけない。家族が心配するから。」


ママがぴたりと歩くのをやめた。


「………一時間なんてあっと言う間すぎる」


小さな声でつぶやいたかと思うと、いきなりわたしの腕をものすごい力で引っ張りだした。


「ちょ、ママ⁈」


「服買いにいくわよ」


……………はい?