「さぁさぁ、とっととはいて下さいよ、お二人さん」


お前はどこのお役所勤めだ、と言いたくなる。


田城と新田のことは気になるが、とりあえずは目の前のスクープってところか。


さすがだ、ある意味感動もの。


ずっと黙ったままだった真昼が、少しかんに障ったらしく、にっこり笑う。


この笑顔は機嫌が悪い時のものだ。


「あのさぁ、相川さん?だっけ。さっきから無遠慮に詮索してくれるけど、君には関係のないことだよね。思慮ってもんはないわけ?」


「ほーぉ、言いますなぁ、王子さま」


チビメガネと王子の間にばちばちと火の粉が舞う。


こいつら……とわたしの頭が痛くなったのは言うまでもない。