次の日から、お城の中は慌ただしく6人の少女と王子の婚礼の儀の仕度をはじめた。


しかし、とうの王子はうわの空。


ぼんやりして、ちっとも人の話しを聞かないのだ。


そして数日たって、婚礼の仕度もほとんど整った時、王子はキラキラと輝く6人の少女に頭を下げた。


「すまない。やはり僕はあなたたちを妃にすることは出来ない」


王子はあぜんとする城の者たちを残して、白馬にまたがりシンデレラの住む家へと向かった。